『君は月夜に光り輝く』読書感想文
職場で昼休憩中、麩菓子食べてから同僚が凝視していたので、なにか?って聞いたら、「いや、歯が痛いのかなって・・・」と言われ1週間くらい前に「歯が痛いから綿菓子食べる」と言って昼休憩時に綿菓子食べていたことを思い出した。歯はもう全然痛くないのだが、「歯が痛いから綿菓子食べる」って言葉めちゃくちゃ頭が悪そうでそりゃ聞いた同僚忘れられないよな・・・って自宅に帰ってから落ち込んでた。なんだろう、自分が口に出した言葉を家に帰ってから反省することがよくある。物静かでクールな大人になりたいのになかなか前途多難だ。
読書感想文です。ネタバレしてるかもしれません。
誰にも言っていないんですけど、ここ1ヶ月北村匠海のことばかり考えています。
恥ずかしながら「君の膵臓を食べたい」をようやく観てから「北村匠海ってめちゃくちゃ魅力的なのでは?」ということに気づいた。世間は彼の魅力にみんな気づいてるのすごくない?みんなが観ているときにわたしも観たかった。そんな彼が主演映画の「君は月夜に光り輝く」好みの予感しかしないので、映画に先駆け原作小説読んでみました。
メディアワークス文庫。久しぶりに読む。電撃小説大賞で大賞を受賞した作品。
電撃文庫好きですね。学生の頃読んでました。
「撲殺天使ドクロちゃん」とか「バッカーノ!」とか「はたらく魔王さま!」とか。
電撃文庫は文体に無理がなくて面白い作品が多かった気がします。ドクロちゃんは無理あるか。
バッカーノ! The Rolling Bootlegs (電撃文庫)
- 作者: 成田良悟
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2015/01/17
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メディアワークスはビブリア古書堂シリーズくらいしかちゃんと読んだことなかったな。
ビブリア古書堂の事件手帖 ?扉子と不思議な客人たち? (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
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新作は読んでなかった。
だいぶ逸れた。
君は月夜に光り輝く、「君月」と略すのがツイッターで回っていました。タグもハッシュタグ君月。感想調べやすそうでいいですね。
簡単なあらすじは映画予告。
超簡単にいうと「余命わずかな女の子とのラブストーリー」なんですけど、それだけみてよくある悲恋系泣き映画ね〜って思わないでほしい。いや、泣くけど。遺された人の喪失感や絶望感をひたと見つめて「生きていくため」の小説。
「愛するものが死んだときには自殺しなきゃあなりません」
作中に出てくる中原中也の詩。春日狂想の一節。
度々使われ死の匂いを含ませるが、最後に続きがあることが明かされる。知らなかった詩なので素直に感動した。
まみずのやりたかったことは笑えるものや楽しいことがほとんどで、それをこなす姿や、たくやがまみずのために深夜の病院へはいりこんだり、欲しがっていた靴をプレゼントしたりするところはもうほんとうにロロロロロロマンティック!!!!とひっくり返りそうになる。まみずの性格もいつも明るく可愛い。
だが、ふとしたときに見せるまみずの離婚した両親の話や、たくやの姉が自殺した過去、破天荒で不安定な友人、余命ゼロという宣告・・・と穏やかな日常だけではない。
死んでしまった大切な人を思うと涙ぐんでしまうからわたしのためにみんな死なないでくれと傲慢なのでよく思う。好きな人なら誰がいなくなっても生きるのが難しくなる。
最後に好きな人がいなくなったのは随分昔のことだけど、思い出はぼやけるだけで消えることはない。これから先、また失うであろう誰かのことを思うと心が冷えるし、耐えれるかわからない。好きな人がいなくなるとはそういうことだ。いなくなった世界で生きるって簡単なことじゃない。
生きていく人のための物語です。
好きな人がいなくなっても、どこか少し壊れてしまっても、なんとか生きてるわたし達の物語。
映画早く観たいなー!