どんな風に泳いでた?

泳ぎ方、忘れた

【2019夏②】こわい話(をよむ話)

深夜2時半のことだ。わたしは雨戸をしめていた。

真下が親の寝室なので音をたてるとめちゃくちゃ怒られるため細心の注意を払ってそろりと、しかし虫が入らないよう迅速にしめる。外はシンシンとした静けさで、遠くの街灯がぼんやりみえていた。

しめおわりようやく息をつく。これでだいじょうぶ。

天気は晴れ、風も強くない。なぜ雨戸をしめなければならなかったのか?

 

 

鬼談百景 (幽BOOKS)

鬼談百景 (幽BOOKS)

 

 

 

これを読んだからですね・・・。

 

ショートショートの怖いはなし。その中に、「雨戸をしめろ・・・」っていう虫の声に従い普段はしめないけど雨戸をしめたら深夜にどんどん!!!!みたいな話がありまして。ほ〜ん怖いな今日雨戸しめよ。って思ってたのに生来のズボラ気質のせいでだらだら月見酒をしていたら深夜2時!もう半分寝てるし、寝てしまおう、おばけなんてないさって思ったけどもし来たらどうする・・・?って考えが頭から離れず深夜に雨戸をしめるはめになった次第です。これであんしん!おやすみ!って寝たけど冷静に思い返すと2時に窓あける方が10000倍こわい。気をつけよ・・・読み直したら肝心の怖い話が全然怖くないけど、本文は最恐です。小野不由美さんのホラーが超好きです。じんわりと後をひく文学的にさえざえとしたこわさ。

 

 

8月、何故か怖い話を過剰摂取したくなったのでひたすら読んでました。以下、面白かったホラー小説です。

営繕かるかや怪異譚 その弐

営繕かるかや怪異譚 その弐

 

 

 

営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

営繕かるかや怪異譚 (角川文庫)

 

 

住まいでおきる怪異の短編集。

これもおもしろかった。解決策っていうか、怪異にたいしての向き合い方がとてもすき。

怖いけど切なさが滲む。

 

 

そこにいるのに

そこにいるのに

 

 

 

ぐうこわい。

ファンタジー的な要素があるホラーだと思う。世にも奇妙な物語とかでドラマ化しそう。

 

 

 

火のないところに煙は

火のないところに煙は

 

 

 

おもしろい、あとあと引きずる。

連作短編なので最後の話を読むと「ううううわわわわわわ怖い!!!」ってなって日常生活に支障がでた。日常にひそむ恐怖なので、もしかしたら自分も、、、とか思ってしまう。

あとは迷い家とかも読んだけどあれはホラーゲームみたいな小説だったな。すごく楽しかった。

 

 

怪異とかホラーって子供も好きだよね。

小さい頃から階段レストランとか、遊園地の恐怖!とか読んでいたので図書館でまだ見かけて懐かしくなった。めちゃくちゃ不条理なのが多い印象。

最近読んで怖かった絵本で「いるの いないの」っていうのがあるんですけど、これはまじでスーパーこわいから小さい子供はトラウマになると思う。京極夏彦が怖い、絵を担当した町田尚子が怖いのか。両方か。

怖い話は触れたくないのにたまにどーしても摂取したくなってしまうから不思議。絶対忘れらんないから嫌なのにねえ。

 

ちなみに私の最恐トラウマ怖い話は朝の子供向けバラエティでやっていたサッちゃんのバナナ的な話です。今でもたまに思い出して「忘れたいー!わー!」ってなる。

 

 

 

ちなみにこれを打ってるのは都内イベントに向かう鈍行列車の中なのでうっかりうたたねからのきさらぎ駅が超怖いからちゃんと起きるようにします。